イースター島にあるモアイ像が日本にあるのを知っていますか?
渋谷にあるようなものではなく、実は本物のモアイ像が日本にもあるのです。
それ以外にも、イースター島公認の復刻モアイがある場所も日本にあります。
またイースター島には1000体以上ものモアイ像があります。
しかし、15体のモアイ像が倒れていたために、それを日本企業が立て直したことも。
モアイ像は知るといろいろと奥深いようですね。
そこで、モアイ像は日本のどこにある?
イースター島と日本企業の関係は?
こちらについて、紹介します。
モアイ像は日本のどこにある?
日本にはモアイ像がいくつも点在しています。
中にはイースター島から贈呈されたモアイ像や、イースター島公認の復刻版モアイ像もあるんです!
日本にあるモアイ像について、紹介します。
サンメッセ日南(宮崎県)
[日本 宮崎県 日南市 サンメッセ日南 ] pic.twitter.com/lgBJrxLDwI
— anatabi2020 (@anatabi2020) July 21, 2021
宮崎県の日南市に「アフ・アキビ」と呼ばれるモアイ像が7体存在しています。
このモアイ像は、世界で初めてイースター島の長老会に認められたものです。
本家であるイースター島のモアイ像でも、アフ・アキビと呼ばれる7体のモアイ像があります。
他のモアイ像とは異なり、海を向いて立っていることで知られています。
また、7体のモアイ像は伝説の王であるホツマスアの7人の使者である、という説もあるようです。
このアフ・アキビを完全復刻したモアイ像が、宮崎県にあるアフ・アキビとなります。
なお日南市にあるアフ・アキビは日南海岸を背にして立てられています。
イースター島のモアイ像修復にあたり、日本の企業が尽力したことがあり、その功績が認められて日本で復刻を許可されたモアイ像となります。
イースター島からは石を持ち出すことはできなかったので、福島県で切り出した同じ材質の凝灰岩で造られています。
住所:〒887-0101 宮崎県日南市宮浦2650
南三陸さんさん商店街(宮城県)
南三陸さんさん商店街の
モアイ像です。震災後、
イースター島から贈られた
物です。#南三陸 #さんさん商店街#モアイ #モアイ像 pic.twitter.com/j4qFZ9JAs4— sanko hironzai (@sanko_hironzai) March 9, 2020
宮城県南三陸町のさんさん商店街には、イースター島から贈呈された本物のモアイ像が設置されています。
このモアイ像は2013年5月25日にイースター島から贈られました。
このモアイ像は非常に珍しい点があります。
それは、目が入っているということ。
この目は黒曜石とサンゴから造られており、目の入ったモアイは世界に2体しかありません。
南三陸町はチリと友好関係にありました。
1991年には南三陸町がふるさと創生事業の一環としてチリ人彫刻家に依頼して作ったモアイが、志津川地区の松原公園に設置されました。
しかし、東日本大震災で公園が被災したために、モアイ像の頭部が流出したのを発見されました。
これを受けチリ国内委員会が南三陸町に新たなモアイ像を贈ろう、とイースター島の長老会に協力を求めました。
すると、老彫刻家マヌエル・トゥキ氏が息子と共にモアイ像を彫ることを宣言。
モアイ像は眼を入れることで霊力が宿ると言われており、復興を見守る存在として特別に眼を入れました。
このモアイ像は2018年2月にさんさん商店街に移設されました。
住所:宮城県本吉郡南三陸町志津川字五日町51
また、震災で流れたモアイの頭部は志津川高校に展示されています。
住所:宮城県本吉郡南三陸町志津川字廻館92-2
天理市役所(奈良県)
天理市役所のモアイ像🗿 pic.twitter.com/XA4DbaUaMR
— こだま。 (@kokokodamadama) October 31, 2019
奈良県天理市役所にもモアイ像が設置されています。
このモアイ像はチリ政府から寄贈されたモアイ像。
1970年に大阪で開催された日本万国博覧会の際にチリ政府から贈られました。
天理市はチリのラ・セレナと姉妹都市提携を結んでいます。
そのため天理市の市庁舎落成とわかくさ国体開催を記念して、1985年に万博のモアイ像が天理市庁舎に設置されました。
住所:奈良県天理市川原城町605
女木島(香川県)
女木島。なぜかモアイがいる。
2018.9.3
EOS M5 + EF-M 11-22mm F4-5.6 IS STM pic.twitter.com/RDo74p3KLr— さざなみあやめ@COMITIA137 I-23b (@sazanami_79) November 14, 2018
香川県女木島にも、高さ3.9メートル、重さ10.8トンの巨大なモアイ像が設置されています。
こちらのモアイ像はイースター島のモアイ修復を行う際、研究用として作った模刻像です。
本物と同じ凝灰岩で造られており、アフ・アキビのモアイをモデルとして造られています。
この島は桃太郎伝説の鬼の住処とされる洞窟が存在しています。
高松港からフェリーで20分ほどで到着する女木島。
鬼ヶ島とモアイ像の両方を一度に楽しむことが出来るので、観光で近くまで行った際には訪れてみてはいかがでしょうか?
モアイ像でイースター島と関連がないのは?
ここまで紹介してきたモアイ像は、イースター島およびチリに関連するモアイ像でした。
しかし、これ以外に関連しないモアイ像が日本に複数点存在しています。
こちらも紹介していきます。
屋根のない博物館(福岡県)
福岡県中間市にある“屋根のない博物館“にバイクで行ってきました。
博物館っと言っても遊歩道にモアイ像やスフィンクスなど世界のミステリーな石像が並んでいるだけ。
駐車場が無いので、バイクは道の端に停めました。
話のネタに行ってみては?#バイク乗りと繋がりたい pic.twitter.com/8sOAnxvRGA
— 相棒はMT09 (@MT09_Aibouwa) January 3, 2021
福岡県中間市に「屋根のない博物館」という場所があります。
ここには世界各地の代表的な石像のレプリカが展示されています。
この屋根のない博物館内に、「もやいの道」と呼ばれるゾーンがあり、そこにモアイ像が複数立てられています。
この地域の方言で「もやい」は助け合いや共有などの意味合いがあり、そのようなコミュニティを目指すことからモアイ像を作ろう、と計画されました。
そのため、このもやい通りにモアイ像が作られました。
イースター島のモアイとは無関係で、市政30年事業の一環で立てられています。
太陽公園(兵庫県)
太陽公園の石のゾーン。モアイ像。 pic.twitter.com/GmNrwFmxET
— ちえぞー (@owari_chiezo) September 19, 2020
兵庫県姫路市の太陽公園というテーマパークにもモアイ像が設置されています。
太陽公園に石のエリアという名前の箇所があり、そこにはフランスの凱旋門や中国の兵馬俑などのレプリカが存在しています。
その中に、眼があるモアイ像が11体も設置されています。
この太陽公園の展示物はほとんどのものが実物大で造られています。
かなり広大な土地に作られており、多くの石像を楽しむことが出来ます。
住所:兵庫県姫路市打越1342−6
真駒内滝野霊園(北海道)
おはようございます
真駒内滝野霊園
モアイ像のスケールが想像以上😲これ凄いわ〜🎉 霊園なのにいいね💕 ラベンダーの季節にまた行こう🎶 大仏様も圧巻‼️2021年4月27日
北海道はデカい🎊 pic.twitter.com/0ih5xml4RU— 北海道を愛する道民のつぶやき🌻 (@2021_sapporo) April 26, 2021
霊園内にもモアイ像が存在しているところがあります。
北海道札幌市の真駒内滝野霊園にあります。
こちらには白いモアイ像が立てられており、その数は30体以上にもなります。
モアイの「モ」には未来、「アイ」には生きるという意味があり、生きた証を後世へ永遠に伝承できるようにと願ってモアイが立てられています。
モアイの大きさはさまざまで、大きいものは9.5m、重さは120tあります。
ここにはモアイだけでなくストーンヘンジも造られています。
住所:北海道札幌市南区滝野2−3
ふじと台(和歌山県)
初めて ふじと台 行った。家から電車で一駅の新しい町。噂には聞いてたけど… ほんまにモアイとか パルテノン公園とかあった… pic.twitter.com/eu8bJiL7Px
— わだのりゆき☆ 🇭🇰🍜🎬🎨🤖🌶 (@PowerrangersZEO) October 23, 2016
和歌山県和歌山市にあるふじと台には小さいモアイ像が存在しています。
大きさは2mほどで、他にも入口に超巨大な「考える人」や自由の女神像、古代ギリシャの円盤投げの像などがあります。
住宅街の中にモアイ像が存在しており、ふじと台はヨーロッパの中世に作られた森に囲まれた城郭都市をコンセプトして設計されています。
しかし、なぜヨーロッパの中世のイメージなのに、モアイ像があるのかは不明です。
モアイ像と日本企業の関係は?
モアイ像が初めて西洋人が見つけたのは1722年で、その時には既に部族間抗争のために多くが倒されていました。
しかし、1868年の記録によれば立っている像はなくなった、とされています。
20世紀以降になると考古学者や地元の人の手によって元に戻されています。
現在では40体ほどの像が復元されています。
日本企業でも、この復元に一役買っています。
香川県高松市に本社を置く株式会社タダノの社員がたまたま見ていたテレビが事の始まり。
1988年にテレビ「世界・ふしぎ発見!」でイースターを特集した際、「クレーンがあればモアイを元通りにできるのに」という発言を知事がしていました。
解答者として出演していた黒柳徹子さんが「日本の企業が助けてあげればいいのに」と発言をしたことをタダノの社員が見ていたために、社長がその話に乗ったのがきっかけとなります。
1992年にクレーンをイースター島に持ち込み、東南部のアフ・トンガリキにある15体の像の復元、修復などを行いました。
さらには使用後のクレーンについてはイースター島に寄贈しています。
クレーンの運搬にはチリ海軍の協力を得て行いましたが、費用に関しては全てタダノが出費していました。
プロジェクト当初はチリ側から外国人が入ることに反対や、考古学者からの学術的観点から反対がありました。
しかしタダノの熱心で親身な活動にチリ政府は全面協力を承諾。
そして無事に15体のモアイ像の修復が行われました。
モアイ像の近くにはタダノの功績を評するプレートが設置されています。
また、高松市にある女木島のモアイはこの時の練習用として使われたものです。
株式会社タダノの功績は大きいものであり、しかも同じ日本人として誇らしい活動ですよね。
モヤイ像はどこにある?
モアイ像とは別にモヤイ像と言われるものが存在しています。
これは有名な渋谷のモヤイ像などが挙げられます。
モヤイ像はモアイ像をヒントとして作られた彫刻作品です。
このモヤイ像は東京都新島村で造られており、新島特産の抗火石で出来ています。
新島にもモヤイ像は多く存在しており、新島から贈られたモヤイ像が渋谷駅前に設置されています。
これ以外にも蒲田駅前、青森県深浦町のウェスパ椿山にも設置されています。
モアイ像は日本のどこにある?イースター島と日本企業の関係は?まとめ
モアイ像は日本のどこにある?
イースター島と日本企業の関係は?
こちらについて紹介してきました。
モアイ像が日本にこれだけ存在しているのを知らなかった人は多くいるのではないでしょうか。
日本企業が無償で修復の手助けをしていたエピソードは、とてもいい話ですよね!
テレビを見ていた社員もそうですが、その話に乗る社長も素晴らしい人では。
そして黒柳徹子さんの功績もあるかもしれませんね。
いずれにせよ、日本人としては誇らしいことだと思います。
これからもチリ政府と良い関係が築けると良いですね!
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